初心者な質問ですいません。世の中うまくいかなんですがどうすればいいですか。

ぐぐれ


というのは、まあいいとして、最近DDD(Document Driven Development: ドキュメントがドリブンするデベロップメントのこと)っぽい感じで困る。
で、いつものように、「なんの役にも立たない資料を作るのは色々無駄だ」という主張をするんだけど、いつものように平行線。そして、結局今日もExcelを弄る。(Excelを弄る = Firefoxを弄る)

まったく、どうにもならない。後で読む人がわかるように資料を残すべきという意見だって、正しい。間違ってるけど。正しくないわけではない。僕の意見だって、間違ってるし、間違ってない。結局、何をどうやったって平行線。
結果として、僕が無駄な抵抗をして得られたものは、時間の無駄と、あんまりよくない空気だけだった。(まあ、僕はそういう空気は無視できるけど。仕事だったら。)
全く、何かがおかしい。お互い、自分の意見を持って、良くしようと思って、主張をしてるのに、残るのは、悪いものばかり。一体何が良くなかったのだろうか。



後ろで、関数のインターフェースがどうのこうのとかいう話をしている。僕は思う「いや、それはおかしい。そういうことしたら分離できるモジュールがグローバル変数で仲良くなってしまう…」。だけど、それは言うべきか、言わざるべきか?その部分は、いまさっき僕が横から口出しして「こういう感じでいーんじゃない?」って感じで適当に言ってみた部分だ。いまさら、「やっぱちょっと違う」とは言いづらい。いや、言うべきなのか?
ここで、指摘しないのはおかしい、問題の早期指摘は何よりも優先すべき事項だ。いや、でも、あんまりここでまた横槍を入れると、まあ、なんていうか、空気が微妙になりそうな気がする。あの人だって、僕とは違う見方で正しいと思ってああいう設計になってるんだ。
いや、ほんとか?適当にやってるんじゃないか…。僕が言ったからってそのとおりにするんじゃないだろ。色々と意見をとりいれるのはいいけど、自分の担当なんだから、自分の考えで設計しろよ…。自分で責任持てよ…。
何かがおかしい。お互い、正しいと思って、色々と思考してるはずなのに、気が付けばただの疑心暗鬼になっている。何故だ。


こういうことは結構起こる。「お互いが良くなるようにと願って行動したはずなのに、以前よりも悪い状況になる」。
何故だ?そう、個人個人の「理想の状況」が異なるからだ。大体の方向は同じはずなのに、少しだけ違う。その少しの違いは、いつまでも縮まることなく、平行線のまま、いつか空気を悪くして、結果、意見、指摘が出にくい環境を作りだす。
みんなが良くしようと思ってるからこそ、それが、良くない環境を作り出す。まったくどうかしてる。
歯車はそれ自身の力で回転してはいけない。歯車の役目は、隣のエネルギーをなるべく少ない損失で隣に伝えることだけだ。それ以上のことは、必要ない。むしろ邪魔なのでやってはいけない。そういうことか?


ここで、問題なのは、つまり、「個人個人で理想とする状況が違う」という部分にある。この問題を避けるためには、おそらく、チームの人達が理想とする状況をあらかじめ把握しておいて、お互いそれを認識しながら、「それなりの理想状況」を折衷案としてとりあえず決めておいて、それに向かって進めていく、というのが必要になるはずだ。
まず、お互いのことを知ることから始めないといけない。


しかし、ここで、また、問題が起こる。上の僕の意見である「まず、みんなの理想とする状況を決めよう」という考えかたも、結局のところ大きな目で見れば、「無理矢理変な方向に回ろうとする歯車」でしかない。
なんか、いらん発言をしようものなら、ただ、空気を微妙な感じにしただけで、結局何も改善されない。「みんなの理想とする状況を決める」なんていうのは、他人の考えを無理矢理求めてるみたいではっきり言ってキモい。そんなことすべきではない。


状況を良くしたいのなら、何もしないのが一番いいということなんだろうか。あー、糞が。
なぜ、全員が「状況を良くしたい」と思ってるのに、状況はどんどんど悪くなっていくのだろうか。


世の中うまくいかないんですが、どうすればいいですか?

「すいません、相談があるんですが…」

「ん、ああ、君か、君が相談とは珍しいな。いいよ、聞いてあげよう」

「世の中うまくいかなんですが、どうすればいいですか…」

「んー、これは、また、難しい相談だね。なんとも抽象的というか。
でも、まあ、言いたいことはわからないでもない。そう、世の中なんてうまくいかないからね。
おおかたこんな感じだろう。

  君は、正しい意見を言ってるつもりなのに、相手はそれをわかってくれない。理不尽なことばかり言う。

と、そうだね。
これは、難しいところだ。世界…いや、世界までいかなくても、二人の部屋でもいい。
そこには自分とは違う人間がいる。
その人とは、思考が違う。習慣が違う。価値観が違う。責任が違う。
だから、その人とは意見が違って当たりまえだ。
正しい、ということの定義が違ってたって当然だ。

…だけど。だけど、だ。君は、そこで、立ち止まってていいのかい?
世の中うまくいかないと諦めてしまっていいのかい?
相手が頭が悪いだけだと終わらせてしまっていいのかい?
意見の相違だと済ませてしまっていいのかい?

君は、そう、状況を良くしようと思って意見を出したはずだ。
それが達成されない限り、君の行いは全く無駄になってしまうはずだ。
君は、それが正しいと思ってやったのだろう?
だったら何故、それが達成されるべく、工夫を行わないんだい?
相手を説得できる資料を準備したのかい?説得の方法を変えたりしてみたのかい?

つまり、こういうことだ。
確かに、意見が簡単にとおることは無い。
しかし、君が本当にそれが正しいと思って出した意見なら、
それが認められるまで、必死になって、あらゆる方法を使って、
それが認められるように状況を修正していくべきだ。


そうすれば…
そう、君がしつこく、自分の意見を貫き続け、
かつ、君の意見が本当に正しいのなら、
その意見は、いつかは認められるときが来るはずだ。


確かに、それは難しいことかもしれない。
けど、最後に笑っていられるのは、それを成し遂げられた人間なんじゃないのかな。

…少なくとも私はそう思うよ。」


「なるほど…NEETになればいいんですね。」