必勝パターンに注意しよう

なんか、自分が知ってる技術とか、なんかを、他人に説明したりしてると、
「あー、なるほど、大体わかった。で、それが何の役に立つの?」
っていうような質問をしたり、されたりすることは結構あると思う。僕は、このパターンを「必勝パターン」と呼んでいる。
この、「必勝パターン」は出すときも受けるときも注意しようという話。



「必勝パターン」の心は、つまり、「もっとわかりやすく説明しろ。わかりやすく説明できないんだったら、そんなもの役に立たん」というような感じ。
どんなに本人はわかりやすく説明しても、出した側が「それじゃわからん」とひとこと言ってしまえば、即終了。
出した側が絶対有利になる、という意味で、「必勝パターン」、という名前。

必勝パターンの恐しいところは、

  • 出した側は、あんまり深く考えないで、テキトーに言ってる
  • 受けた側は、大変気分が悪くなる。やる気を削がれる。

というギャップにある。
いや、うん。言う側は、つい、ポロっと言ってしまうんだよね。でも、それで、受けた側は、「あーこいつじゃ話にならん。知るかボケ」というような感じで、はい議論終了。有用な意見は出ないまま、終わってしまいましたちゃんちゃん。


えーと、何が言いたんだっけ。まあ、つまり、必勝パターンに注意しようという話。
対策としては、まず、

  • 絶対に必勝パターンを繰り出さない

というのがあるだろう。必勝パターンは、ついつい無意識のうちに…というか、むしろ、集中できてないときにこそうっかり出そうになるんだけど、基本的に害なので、意識して、出さないようにしておく。
相手の説明がわかりにくかった場合は、とりあえず、「ふむ、ユニークな発想(←通知表的表現)やねー。」とか言っておいて、わかりにくかったところを具体的にあげて、そこを再度説明してくれるように頼む(再説明を求められて気分を悪くする人はあまりいないはず)。


説明が全体的に何がなんだかさっぱりだったときは…まあ、うまく誘導しつつ、再度全体を説明してもらえるようにするとかなんとか。
とにかく、なんでもいいので、必勝パターンは繰り出してはいけない。必勝パターンを繰り出すぐらいなら、忙しさとかを理由にうやむやにしたほうがよい。


んで、説明する側は、

  • 常に必勝パターン対策を考えておく
  • 対策が思い付かなかった時は、華麗にスルーできるように心構えしておく

などの対策が必要かと。
必勝パターンというのは、パターンなので、大体相手がどう来るかは予想できる。(隣の人にboostの素晴らしさを語ってみて、相手の反応を観察してみよう!)
なので、あらかじめ、そういうのに対する回答を用意しておく。…と、完璧なんだけど、なかなか、それは難しいところなので、いつでも、スルーできる心構えをしておく。


とにかく、相手は大体テキトーに質問してるのを利用して、こっちもテキトーに流すのがよいと思う。機嫌を悪くして、議論を終わらせてしまうのが一番よろしくない。

「いやはっは。そうアルねー。今すぐには使えないよねー。そこらへんの応用については今考えてるところあるよー」

そんな感じ。



と、か、まあ、そういう、なんか、色々、必勝パターンを使ってしまったような気がしたので、自戒でした。という話なんだけど、「ふつーの人はANSIなんて読まないから、ANSI読まないと使えないなんて、そんなの敷居高すぎて無理だYO」ってのは、結構必勝パターンだよなー。って気がした。(ここで具体的にリンク貼ったりしないあたりがニホンジン的)