気合いがあれば狼人間とだって戦える

なんか社内で人月の神話の話題になった。


読んだの多分10年以上前で全然内容覚えてなかったが、今内容聞くと、ブルックス先生が適当に思ったことを綴ってるだけで、データとか根拠とか一切示されてないし、結構アレな内容だよな。まあ時代を考えれば仕方無い気もするし、多分あれ、ブルックスさんも、「あんな昔に書いた本が今でも教科書みたいな扱いになっててつらい」とか思ってるに違いない。


パンチカード打つとか、手で書かれた文章をタイプするとかいう人がたくさんいて、プログミングなんてそれらと似たような仕事だと思われていた時代に、世界最強のコンピュータ会社であるIBMのトップエンジニアが、「プログラミングは単純作業ではない」と書いたのに意味があるのであって、「人月計算はまあ難しいよね…」という考えかたが普及した現代において、ああいう「プログラマの生産性は数値化できない」という考えかたに極振りした内容をわざわざ読む意味はあんまり無い気がする。


まあ、人月の神話の内容はいいとして、ソフトウェアに関わる人は、「工場製品を作るようにソフトウェアを作る」という考えかたと「プログラミングは芸術」という考えかたを両端として、それらのどっからへんに位置する、みたいな感じだと思う。

自分はどっちかなーと考えて、まあ、どっちかというと芸術寄りな感じな気がするけど、あんまり芸術とか呼ぶの好きではないのだった。


最近の自分は結構、「開発スタイルとかどうでも良くて気合いが重要」みたいな体育会系精神論になってる気がする。


ソフトウェア開発が難しい(というのも意味不だが)理由としては、パラメータが多過ぎる、つまり、ユーザの気持ちから、プログラムの一行まで、うまくレイヤとして切れる部分が無くて、どの変更がどいうように相互作用するかわからない、というのがあると思う。

その結果、「どんな開発手法を持ってしても必ずうまくいく方法は無い」みたいな考えかたをしている人が多いと思うのだけど、これは、同じように、「どんな開発手法を使っても、多少の効果はある」という考えかたもできると思うのだよね。


いや実際どうかわからないけど、「どんな手法を使っても、なんらかの前進がある」というのを仮定した場合、必要になるのは前進させようという意思であって、そう、つまり、気合いがあればいつかゴールへと辿り付くことが可能だし、君に足りないのは、今作業を始めようという気持ちだ!こんな文章読んでる場合じゃない!はやくパワポやネ申Excelを作る作業に戻るんだ!!!


まあ面倒になってきたのでまとめると、今自分がやってるプロジェクトについて、終わらせようという確固たる意思を自分が持っているかどうかは比較的重要だと思うので、ちゃんと終わらせようと思った。