HSP vs Ruby

そろそろほとぼりも冷めたし、僕が適当なこと書いても許されるんじゃないかっていうことなんだけど、なんかどうでもよくなってきたなぁ…
ネタ元はMatzにっきの9月終わりごろからの話
HSPWikiにリンク集


要するに、Rubyのほうが言語として優れてるのにHSPを選ぶ人がいるのはなんでなんだろうなぁ…っていう話。
結局のところ、一番の要因は色んなとこで言われてるようにHSPはドキュメントやらサンプルやらで何ができるのかをRubyに比べたら明確に示せているから、プログラミング知らない人からしたらHSPのほうがいいんだろうなぁっていうことなんだろう。
まあ、そのへんは僕を含めて大体の人が認めてることだと思う。


ただ、プログラムを専門にしてないけど、必要だからプログラム書いてる人っていうのはどうなんかなーっていうのが若干気になった。
なーんとなく、話を見ている感じ、「初心者は複雑なものが嫌いだからHSPみたいな簡単なのがいい。そのうちプログラミングに慣れて複雑なものを書くようになったらRubyみたいな高級できれいな言語のほうへ流れていく」っていうのが前提になってんじゃないかなー、とか思ったりしたのである。


うーむ、よくわからんのだけど、万人が「あらゆるものがオブジェクトやら関数やらで抽象化できたほうが素晴らしい」というような思考をしたりするものなのだろうか。人によってはたとえ冗長性が増えたり移植性が下がったりしても「具体的にいっこいっこ書いていったほうがわかりやすい」とかいうようなこともありえるんじゃないのかなぁ…
だから、なんだ、たとえば、「HSPの機能をすべて持ち、もうちょっと近代的な(たとえばJavaRubyに似た)言語仕様を持った処理系」があったとしても、そういう人達に近代的な言語を利用する利点を説明できるだろうか。そういう人達を説得することができるだろうか。たとえば、「別に関数になんか分けなくてもそのまま書いていったらええやん」っていうような人を説得できるか。「クラスやらオブジェクトやらなんてわけがわからん」っていうような人達に説明できるか。
あー、いや、このへんは、「自分が努力して勉強しないと理解できなかったんだから、凡人に理解できるはずがない」っていう考えも無いとはいいきれないんだけど、やっぱプログラマの中にも「(数学の)数式が抽象的で美しいほうがいい」っていう考えが理解できない人がいることを考えると、やっぱ、そういう人っているんじゃないかなぁ…そこらへんの立場の人を考えずに、初心者向けの言語やら、プログラマじゃない人向けの言語について考えるのはちょっとアレなんじゃないかなぁ…とか、思った。っていう話。


HSP3に追加予定の機能のリスト
ちなみに、演算子優先度やら、ローカル変数なんかのボロクソに言われている点は改善される予定だそうな。