選挙の季節です!

7月に入り暑くなってきましたね。7月と言えば、

…特に思い付かなかったので適当に話を進めていくと…

自分が選挙に行ったかどうかの記録は、その当時の自分の考えを歴史として記録してくれるので興味深い記録になりがちである。

僕の場合、途中戦乱の時期を挟んだため、去年の都議会議員選挙より前の記録が失われているのだが、まあ、覚えてないということは、どうでもよかったということであり、行ってなかったんだろうと思う。


それはいいとして、日本の有権者は誰に投票するか、という選択肢の前に、そもそも選挙に行くべきか行かないべきか、という選択肢がまずある。我々は選挙に行くべきだろうか。


「大切な一票」とか「一票は地球よりも重い」とか「一票は人命よりも重い」と言うが、実際一票の破壊力というのはどのくらいなのだろうか。これをきちんと求めておこう。

国会一個分のパワーを1[KP = Kokkai Power(国会力)]とする。国会が1時間続いたときに発揮される総パワー量(国会力量)を1[KPH = KP Hour(国会力時)]とする。
衆議院参議院のどっちが強いかを求めるのは難しいが、問題を簡単にするために、任期あたりの国会力を等しいものとしておこう。すなわち、衆議院=0.6[KP]、参議院=0.4[KP]とする。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%82%E8%AD%B0%E9%99%A2%E8%AD%B0%E5%93%A1%E9%80%9A%E5%B8%B8%E9%81%B8%E6%8C%99
によると、

議員定数は242人であるが、半数改選であるため、選挙区73議席比例代表48議席に分かれる(公職選挙法4条2項)。選挙区は各都道府県に1つ置かれる。比例代表は全国統一で行う(この点で全国11ブロックからなる衆議院議員総選挙比例代表制とは異なる)。

とのこと。


参議院議員の議員数は、242人。任期は6年(=約52560時間)なので、議員ひとりあたりの国会力量は52560 * 0.4 / 242= 約86.9[KPH]となる。(あ、この数値意味無いや…)
一回の選挙で選ばれるのは半数の121人なので、参議院議員選挙一回の総出力は、10512.0[KPH]である。(あ、この数値も意味無いや…)

このうち、比例で選ばれるのは73人。選挙区で選ばれるのが48人とのことなので、それぞれ、

比例 : 52560/242 * 0.4 * 73 ≒ 6221.3[KPH]
選挙区 : 52560/242 * 0.4 * 48 ≒ 4090.7[KPH]
選挙区(都道府県あたり) : 52560/242 * 0.4 ≒ 86.9[KPH]

となる。
有権者数は
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2010sanin/kiji/main/20100624/20100624_0018.shtml
全国:104510000人、東京:10668489人とのこと。(課題 : 他の都道府県も求める)ここから、

比例 : 6221.3 / 104510000 ≒ 0.0000595 = 59.5[μKPH]
選挙区 : 86.9 / 10668489 ≒  0.0000081 = 8.1[μKPH]
合計 : 67.6[μKPH]

となる。
この 67.6[μKPH] の国会力があなたの生活に及ぼす利益の量が、投票に一回行く時間の間にできる作業が発生させる利益の量を上回るとき、あなたは選挙に行くべきである、ということである。


まあ、もちろん、国会力が発生させる利益とか、一時間でできる作業が発生させる利益を簡単に求められるわけが無いので、こういう計算は全く無駄である。


考えかたを変えよう。国会議員の任期を平均4年とする、4年=約1億2000万秒である。有権者数を1億人とすると、選挙一回につき、国会に対して、1秒ちょっとぐらい影響を与えていることになる。投票に必要な時間は知らないが、30分ぐらいだったとして、1800秒くらいである。つまり、個人の能力に対して、国会の能力が1800倍くらいの時、投票に価値が出てくる、ということである。
(一回の選挙で全員入れかわるわけではないので、ちょっと計算おかしい)

そんなことが有り得るのだろうか。中央政府と個人の情報量に圧倒的な差があった昔ならともかく、現代において、1000倍もの能力の差を発生させるのは、なかなか難しいのではなのかと思う。


以上から、選挙には行かないほうがいいんじゃないかな…という気がしてくる。
選挙に行くための時間を使って、かわりに、政府がどうなっても自分だけは生き残るための作業をしたほうがいい、というわけである。


まあ、もちろん、こういう下らない文章を書いてる時間があったら、選挙に行けたはずなので、僕に限っては時間がもったいないから選挙に行かないという理屈は通用しない。