ダイエットをしよう

家に体重計があったので測ったところ、61.1kgであった。
最後に計測したのが去年の10月だか11月だかで、57か58ぐらいだったので、この数ヶ月の間に3,4kgぐらい増加したことになる。

BMIの値はそんなに悪くないのだけど、この年齢で数ヶ月で3,4kgてちょっとよろしくないのと、あと、僕の体は見る人全てに虚弱そうという印象を与えるほどの見事なマッスルボデーなので(若干誇張)、「BMI値って標準的な筋肉持ってる人の値ですよね?」という意味でよくない気がする[要出典]。
というわけで、ちょっと意識してダイエットしようという話になった。
目標は今月中に元の体重くらい。


さて、世の中の人々は何故ダイエットに失敗するのであろうか?何故かというと、ダイエットというのは、体重減らすのが目的ではなく、「ダイエットを目指して努力している自分を演出する」ことが目的だからである。
が、そういうテーマにしてしまうと以下の話に続かないので、無理に話を変えると、世の中のダイエット手法は、戦略よりも戦術に注目しすぎであるからであると思う。

もちろん、戦術も大事であるが、戦略の無い戦術は効果が薄い。

というか、肥満と生活の因果関係は科学的にもそれなりに解明されているので、その結果をもとにすれば、いくらでも戦術を立てることはできるだろう。


本気で考えないといけないのは、戦術ではなく、戦略の部分である。


と、いうわけで、以下の文書では、ダイエットにおいては、戦略こそが重要である、ということをテーマにして、僕がこれからどのように行動していけばよいか、について考察していく。

論理的思考を捨て、合理的判断をやめよう

まず、ダイエットというのは、失敗しなければ成功するものである。ダイエットが成功しないということは、それすなわち、失敗しているということである。
では、何故ダイエットに失敗するのであろうか?それは、あなたが論理的思考の結果、合理的な判断をしているからにほかならない。これは誤植やtypoではない。あなたは、論理的思考の結論として、合理的な判断をした結果、ダイエットに失敗するのである。


ダイエットが失敗する理由をいくつか挙げてみてほしい。少し考えれば、それが極めて論理的かつ、合理的な理由であることがわかるだろう

  • 明日は思考力が必要とされるから糖分多めで… → 思考に糖分が必要なことは科学的にも説明されることが多い
  • ビールは飲まないと決めてたけど、会社の都合で飲み会に… → ダイエットよりも社会的立場の方が重要
  • 体力付けないといけないからエネルギー多めで… → 人間が行動するにはエネルギーが必要
  • お金が無いからフィットネスには通えない… → お金は大事だよ〜
  • ラソンしてる時間があったら仕事しないと… → 当然ですよね
  • ダイエットは明日から… → 明日は来ない

これらが、非合理的な理由であれば、もう少し抵抗できるものの、そうではないために抵抗しようという意思の壁は脆くも崩れ去り、あなたの予想に反して体重は増え続けるのである。


大体、考えてみてほしい、そもそも肥満というのは、エネルギーを体内に保存しておこうという、生物が進化の過程で手に入れた、生存していくために必要な機能なのであり、肥満自体が極めて合理的な現象なのである。


安全な食物がいつでも入手できる現代においては、肥満機能の必要性は薄れたものの、このような飽食状態になったのは、長い生物の歴史において、ほんの100年程度。それも、地球上のごく一部、限られた地域のみである。

飽食状態がいつまでも続くとは考えにくく、特に、食料自給率の低い日本は、外国が日本を兵糧攻めにしよう、と決定するだけで、簡単にこの状態は維持できなくなるのである。

日本では、食料を多めに確保できる現在のうちにエネルギーを体内に貯蓄しておくことは、必須であるとしかいいようがない。


まず、ダイエットをする、と決めた日に覚悟を決めよう。


あなたはその日から、論理的思考を捨て、非合理的な行動を起こすのだ。


あなたが太っているとしたら、それは、これまでの論理的思考と合理的判断が詰み重なった結果なのだ(ですよね?)。


さあ、社会的立場を捨て、健康を捨て、金を捨て、時間を無駄にして、食糧難時の栄養不足のリスクを背負う時が来た!


目的は何だ、手段は何だ、と、悩むことなんかない。目的はダイエットただそれのみであり、そして手段もまた、ダイエットただそれのみなのである!!


=-=-=


なお、以上の文書を読んで、「なるほどなー」と思ったあなたは、少々論理的思考が低下しているように見受けられる。(だからダイエットに向いている可能性がある)

具体的手法について

さて、覚悟さえ決まれば戦術なんてどうにでもなるだろう。


ほんとに非合理的な判断を下せるなら、明日から食事をストップし、水だけ飲んで生活し、毎日動けなくなるまで運動すればよい。そうすれば、何をどうやっても、目標の体重まで減量できるはずである。

もしくは死ぬ。

さすがにそれはおかしい、と、思うだろう。じゃあ、どこまでならおかしくないだろううか?

ここで、この、「どこまでならおかしくないか?」を見つけるのが、ここで提案される「ダイエット収束法」である。

片方の極限が「死ぬまで食べない」、そして、もう片方の極限が「現在の生活を続ける」である。あなたが目標とする体重になるために最適なダイエット手法は、この両端の間のどこかにあるはず。そうでなければあなたは死ぬしかない。

(なお、ここでは、あなたがダイエットを覚悟したにも関わらず、生活習慣を悪化させるという現象は起こらないと仮定している。もし、そうなったらどうするか?大丈夫、あなたは、極めて合理的な判断を下しただけですから!さあ、明日からはダイエットを諦めて、ダイエットをしている人達を非論理的、非合理的だと馬鹿にしてブログエントリを書く側に回ろう。…大丈夫!それは極めて合理的な判断だから!!!)


まず、目標を決める。具体的に計測可能なように、「N日までにMkg痩せる」としよう。
そんで、適当に思い付くダイエットを列挙する。なんでもよろしい。例えば、

とか、のようにしよう。

なお、いくらなんでも上のは悪い例である。入力を増やして痩せるとかありえないだろ常考


入力を減らす、意識改革する、運動する、のいずれかがよろしい。

  • 缶コーヒーやめる
  • ビールやめる
  • 甘い物を控える
  • 間食をやめる
  • 体重を記録する
  • 一駅歩く
  • フィットネスに通う
  • プールに通う

これを実現可能性が高い順にソートする。


目標減量を残日数で割って一日あたりの減量を出す。


で、ソートしたダイエット法のうち、まず一番上だけを実践する。そして、数日おきくらいに体重を計測して、目標減量に到達してなかったら、これまでの方法に加えて次の方法を実践する。目標に到達してたら、一個やめる。

こうすれば、いつかは目標体重実現に最適な生活習慣解が得られるはずである。


では、もし、決めたダイエット法が実践できなかったらどうするか?
…そのときは、ダイエットなんか諦めて、もとの生活に戻ろう。大丈夫、あなたは、極めて合理的な以下略。


もしくは、思い付いたダイエット方法を全て実践してもそれでも目標体重に到達しなかったらどうするか?
…そのときは、食事量を1/2, 1/4, 1/8, 1/16, 1/32, ... と、減らしていくしかない。そうすれば、いつかは、目標体重に到達するか、ダイエットをやめるか、いずれかの結論が必ず出るはずである。そうでなければあなたは死んでいる。


まあ、でも、死んだら火葬するときに体重が減るからある意味目標体重に到達している、と言えるかもしれない。

いや、でも喉仏は残るよな。…もし、あなたの目標体重が喉仏の重量よりも小さい場合、未来永劫目標が達成されることはない、というところか。無理な目標はよくない。

実践と記録

と、いうわけで、この方法を試してみよう、と思う。

が、そもそも僕の目標は大したことがない && 昔お腹の赤ちゃんが育ったときもちょっと意識すれば戻った、とかの体質なので、僕の記録はあまり参考にならないかもしれない。まあ、そのへんを考慮しつつ、結果まで含めてネタですから、という感じの生温かい目で見守っていただきたい。


まずは、体重を記録するところか。これなら、一日一分程度の負担で、なんとかなるので。

さて、この、計測の重要さについては、ラブコメ作家として有名なあの結城浩さんも書いているほどだ、と言えば、その重要さが伝わるかと思う。(http://www.hyuki.com/d/200407.html#i20040710000000)

あとすぐできそうなのは、甘い物の間食と糖分多い缶飲料の停止かなぁ…

とりあえず最初のステップはその三つで。3日後0.4kg 減ってればOK。結果をお楽しみに。