アジャイル開発における「おかしいな。会社じゃ動いてたんですけどね」の用法。

XPやらのそもそも根本的な問題点は、あれを提唱している人達は、そもそも平均をはるかに超えるコーディング力、設計力。そんでから、言葉のコミュニケーションだけでもなんとかなるだけの知識と記憶力を持っていて、そういう人達が考えたものだからXPっていうのは、そういう能力は持っているものを前提として成り立っている、という点だ。
例えば、「コードが仕様書」なんていうのは、プログラムが自然に流れるように読めるだけの能力を持っていないとどうしようもないし、リファクタリングだって、どの部分が悪いのか、そして、それをどうすれば良くなるのか、というのを見抜く力が無いとどうしようもない。


だからといって、CMMIに準拠するとか言ってるように、なんでもかんでも文書化して残せばいいというものでもない。「CMMIに準拠すればうまくいく」っていうのは、まず、全ての人が正しくわかりやすい文書を書けるというのを前提にしているし、「なんとなーく」怠けてしまうのを抑制する自制心、それも、個人レベルではなく、プロジェクトチームレベルでの強力な自制心が存在することが前提になっている。


よーするに、なんだ、そういうのは、結局、「努力」だとか、「優れた技術センス」なんかが必要だ、という、なんでもない、当たり前な話なわけだ。
会社でもXPの話があったときに、「結局あーいうのは外人はなんでも体系化するのが上手だっていうだけなんだよねー」みたいな結論になってた。



と、まあ、そういう「銀の弾は無い」みたいなありきたりな結論はどうでもいいとして、ちょっと前向きに、日本でも、ソフトウェアプロジェクトマネジメントにおける技術、たとえば、こーいうのを体系化していくっっていうのはどうだろうか。
そうしたら、zinniaさんのようにノビロー光線の照射タイミングを間違えてしまうと、いうような事故が減ったりするのではなかろうか。