まあ、そういう話なんだけど、実際のところ、その程度でモチベーションなんか上がらないくらい要求分析をやるモチベーションを下げる要因は非常に多い。

  • 客とやりとりしないといけないのが面倒
  • 金の話と絡んでくる
  • 何も理解しない人が仲介として存在する可能性がある。自分の行動が著しく制限される
  • うまくやっても誰も気付いてくれない


最後のは結構ダメージ大きいと思うのだけどどうだろうか。


要求分析をうまくやることで得られるメリットは、「最後にやってくる仕様変更が少なくなる」とか、「客がいつもより喜んでくれる」というようなことがあるはず。だけど、こういうのは、「今回はお客さんがよかった」の一言で片付けられてしまう。要求分析がうまくいったかどうかまで考える人間はいない。


コーディングをうまくやれば、それなりに名声を得ることができる。さらに、コード書くのをうまくやったのは証拠も残せる。給料は上がらなかったとしても、まだ救いはある。


けど、要求分析をうまくやったのは、誰かひとりに気付いてもらうことさえできない。それを主張するような証拠を残すこともできない。
要求分析をやるためのスキルというのは、何をどうやっても報われないのである。


だから、まあ。えーと、どうすればいいのかは知らんが。
とりあえず、仕様変更が少なかったときや、顧客満足度が高かったとき、要求分析を担当した人に感謝するようにしたほうがよいのかもしれない。というようなことを思う。最近。